結社（貴船神社）

　結社の祭神・磐長姫命は、安産の神で信仰を集める木花開耶姫のお姉さま。瓊々杵尊が木花開耶姫を娶る際、父の大山祇命が姉の磐長姫命も共にとすすめられましたが、瓊々杵尊は木花開耶姫だけを望まれたため、磐長姫命は「私はここに末永くとどまり、人々に良縁を授けよう」といわれ、貴船の地に鎮座されたといわれています。失恋の痛みを知ることから、女性の心を察してくださり、良縁を結んでくださると古くから崇敬を集めています。平安時代の歌人・和泉式部も結社に祈願に訪れ、夫の愛を取り戻したことで有名です。

　結社では、願いをかいた文を結び合わせ奉納すると願いが叶うという、「結び文」の習しが行われています。